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2017年度 経団連「環境基礎講座」【生物多様性編】のご案内
2017.6.20
経団連自然保護協議会/経団連事業サービス
経団連自然保護協議会ならびに経団連事業サービスは、昨年度に引き続き、本年度も、経団連会員組織の担当者を対象に、標記講座を開催します。
企業による「生物多様性」の取組みについて、2010年生物多様性条約COP10で「生物多様性の主流化」が求められ、2015年には改定ISO14001環境マネジメントシステムの規格要求事項に「生物多様性への配慮」が盛り込まれるなど、その重要性は増しています。本年度は、経団連が昨年度実施した「生物多様性アンケート」調査結果を踏まえながら、「企業活動における生物多様性の主要な課題と対策」について、5回シリーズで講座を実施しますので、ぜひご参加いただきたく、ご案内いたします。
1.開催概要
開催日/テーマ
第1回 8月 7日(月)現状認識
第2回 9月12日(火)マッチングプログラム
第3回 10月17日(火)情報公開
第4回 11月10日(金)定量化
第5回 12月13日(水)活動事例
時 間 毎回14:00~17:00
場 所 経団連会館 会議室
住所: 東京都千代田区大手町1-3-2
(東京メトロ「大手町」駅下車 C2b出口直結)
対 象 経団連会員の企業、業界団体・地域経済団体等のうち次の組織のご担当者
①生物多様性保全に関して、基礎的な活動に取り組む組織
②自社の事業所・関係会社や会員企業等に対して、生物多様性保全活動に関する
基礎的な助言・指導を行う組織
参加費 シリーズ参加 54,000円(50,000円+消費税4,000円)
各回参加 12,960円(12,000円+消費税 960円)
定 員 先着30名
※シリーズ参加者を優先します。
2.講座の内容
第1回 |
現状認識 |
8月 7日(月) 14:00~17:00 |
経団連会館 5階 507号室 | ||
生物多様性、およびその主流化に係る内外の動向や、愛知目標の達成のために必要な考え方等について認識を共有します。また企業を対象に実施している「生物多様性に関するアンケート」の2011~2016年度調査結果を総合的に踏まえて、企業の考え方・対応や課題の推移・変化等について解説します。
<生物多様性の主流化~現場での経験を通じて考える~> [講師] 渡邉綱男 国際自然保護連合 日本委員会 会長 <生物多様性アンケートの経過・結果が示すもの> [講師] 古田尚也 国際自然保護連合 日本リエゾンオフィス コーディネータ
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第2回 |
マッチングプログラム |
9月12日(火) 14:00~17:00 |
経団連会館 5階 504号室 | ||
上述「生物多様性に関するアンケート」の結果から、「事業所毎の取り組み状況の把握」を目標として設定する企業が最も多い一方で、最大の阻害要因として「具体的な手段・施策の策定が困難」が挙げられています。また、生物多様性への配慮は本社では対応するものの、多くの事業所では具体的な進展が見られないのが実情です。そこで、政府・自治体等が国内全域または広域で展開する各種マッチングプログラムを紹介します。
<生物多様性に関する地域連携について> [講師] 川瀬 翼 環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性施策推進室 持続的利用係長 宮原 登 長野県環境部 自然保護課 課長 尾山優子 地球環境パートナーシッププラザ 常川真由美 四国環境パートナーシップオフィス 所長 <全国47都道府県で創設! 企業と地域を繋ぐ『企業の森づくりサポート制度』について> [講師] 木俣知大 国土緑化推進機構 政策企画部 課長 坂本 寿一 高知県 林業振興・環境部 林業環境政策課 課長 <東京湾再生と企業の関わりについて> [講師] 細川恭史 東京湾再生官民連携フォーラム 事務局長 <和歌山県の企業の森の取組みについて> [講師] 新谷垣内真琴 和歌山県森林・林業局 局長
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第3回 |
情報公開 |
10月17日(火) 14:00~17:00 | |
経団連会館 5階 507号室 | |||
上述のアンケート結果によると、生物多様性に関する経済的アプローチや資源動員に関する活動の目的として一番回答が多いのは、「報告書/レポートでの情報公開」となっています。そこで、「情報公開に係る基準」の最新状況を紹介すべく、2016年10月に発表されたサステナビリティ・レポートの最新スタンダード「GRI(Global Reporting Initiative)スタンダード」について、その概要と「生物多様性」に係る部分を説明します。さらに、ISO14001は殆ど全ての回答各社が保有しているものの、新規格2015年版の保有率は3割程度に留まっています。そこでISO14001の新要求事項の本質や背景を踏まえて、特に生物多様性について解説します。
[講師] 後藤敏彦 サステナビリティ日本フォーラム 代表理事 [講師] 奥野麻衣子 ISO/TC207/SC1日本代表委員 エキスパート
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第4回 |
定量化 |
11月10日(金) 14:00~17:00 | |
経団連会館 5階 506号室 | |||
上述のアンケート結果において、「生物多様性の経済的アプローチ」に関して、「検討中」とする回答が多かった「自然資本」について、自然資本プロトコルを含めて、その考え方をわかりやすく説明します。また、「生物多様性の阻害要因」として「目標・指標の設定や定量化・経済的評価が困難」との回答が多いことから、新たな定量化プログラムとして、「ブルーカーボン」を多く有するマングローブや海藻藻場から得られるCO2吸収量について、概要を解説します。
<自然資本について> [講師] 後藤文昭 三井住友信託銀行 経営企画部 主任調査役 <生態系保全と気候変動対策を繋ぐブルーカーボン> [講師] 桑江朝比呂 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所沿岸環境研究領域 沿岸環境研究グループ長
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第5回 |
活動事例 |
12月13日(水) 14:00~17:00 |
経団連会館 4階 402号室 | ||
豊富な審査実績を有する国内最大シェアのISO認証機関から、野鳥の会等環境NGO活動の経験者でもあるISO14001主任審査員により、生物多様性に係る企業活動事例やISOでの展開に係る注意点等を紹介します。また、具体的な活動指針や事例として、「経団連生物多様性宣言–行動指針とその手引き–」の趣旨の解説と生物多様性アンケートの活用方法について考察します。
[講師] 清水一郎 日本品質保証機構 環境審査部 次長 <経団連生物多様性宣言、行動指針とその手引きの趣旨、及び生物多様性アンケートの活用法> [講師] 石原 博 経団連自然保護協議会 企画部会長
[コメンテータ] 清水一郎 日本品質保証機構 環境審査部 次長 石原 博 経団連自然保護協議会 企画部会長 古田尚也 国際自然保護連合 日本リエゾンオフィス コーディネータ 西堤 徹 経団連自然保護協議会 アドバイザー
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※やむを得ない事情で担当講師が変更となる場合があります。
お申し込みは↓
3.申込要領
①「参加申込書」に必要事項をご記入のうえ、7月28日(金)までにFAXにてお申込みください。参加確定後、請求書をご送付いたします。
*定員になり次第締め切らせていただきますのでご了承ください。
*各回参加の場合、参加確定が締切後になる可能性があります。また、席に余裕がある場合、
各回の1週間前までお申込みをお受けいたしますのでお問合せください。
②参加費は、お送りいたします請求書に記載の銀行(みずほ・三菱東京UFJ・三井住友・りそな)に、開催前日までにお振込ください。なお、振込手数料につきましては、ご負担をお願いいたします。
<本件お申込み・お問合せ先>
経団連事業サービス 研修グループ 有賀(あるが)、高澤
TEL: 03-6741-0042 FAX: 03-6741-0052