topics
cat2
訪韓ミッション「IUCNリーダーズフォーラムin済州」参加
2022.11.4
経団連自然保護協議会
経団連自然保護協議会は、10月13日から15日の3日間韓国・済州で開催されたIUCNリーダーズフォーラムに参加しました。本フォーラムは、自然保護に関する世界最大のネットワークであるIUCN(※)が、ダボス会議の生物多様性版としてシリーズ化を目指して企画したものです。今回が第1回目の開催となります。12月の生物多様性条約第15回締約国会議(CBD・COP15)に向けて機運を醸成するイベントと位置づけられ、エリザベス・マルマ・ムレマCBD事務局長も参加しました。自然に配慮した経済と社会の構築に焦点を当て、ビジネスの他、国連機関、政府、NGO等様々なリーダーが世界中から集まり、ネイチャーポジティブに向けた議論を行いました。
またこの機会に、ブルーノ・オベルレIUCN事務局長、ムレマCBD事務局長とそれぞれ個別の会談を実施しました。会談では、経団連自然保護基金30周年の新方針として愛知目標の後継となるポスト2020生物多様性枠組(GBF=Global Biodiversity Framework)の実現に貢献することなどを説明し、意見交換を実施しました。オベルレ氏からは日本でのネイチャーポジティブ普及のためのシンポジウム開催の提案、ムレマ氏からは日本のこれまでの貢献を踏まえたうえで、更なる支援の検討依頼を受けました。
経団連自然保護協議会では引き続き日本の経済界の取組を内外に発信するとともに、ネイチャーポジティブに向けた国際的なネットワーク強化を図っていきます。なお、2030年までの国際目標となるGBFの採択が目指される12月のCBD・COP15には西澤会長を団長としたミッション団を派遣する予定です。
(※)IUCN(International Union for Conservation of Nature国際自然保護連合)は、世界的な協力関係のもと1948年に設立された、国家、政府機関、非政府機関で構成される国際的な自然保護に関する世界最大のネットワーク。本部はスイスのグラン。代表的な活動として、ワシントン条約の議論への科学に基づく情報提供、ラムサール条約の事務局、絶滅の恐れのある生物リスト(いわゆる、レッドリスト)の策定等がある。経団連自然保護協議会は1996年に経済団体として世界で初めて会員となった。