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2023年度 海外自然保護プロジェクト視察(ベトナム)
2024.3.27
経団連自然保護協議会
経団連自然保護協議会は、3月5日~3月8日、経団連自然保護基金が支援するベトナムの自然保護プロジェクトの視察を行いました。視察には、西澤会長をはじめ、住友林業、大成建設、損害保険ジャパン等から9名が参加しました。本プロジェクトは、ベトナムの自然保護団体「Viet Nature Conservation Center(Viet Nature)」が行っている、絶滅危惧鳥類であるコサンケイの野生復帰を目指すものです。経団連自然保護基金では、これまで、3度にわたりプロジェクトの支援を行ってきており、コサンケイの保護・野生復帰に向けた保護センターの建設、地域の住民向けの環境教育のための教材開発・普及、教育人材の育成、環境教育センターの建設を支援してきました。
今回の視察ではプロジェクトの現場において、環境教育センターを視察するとともに、現地当局・地域住民とともに植樹を行いました。加えて、地元小学校の訪問やコサンケイの野生復帰を目指して飼育を行う予定地を訪問しました。環境教育センターでは、銘板(標識)のお披露目セレモニーが行われるとともに、地元の小学生による伝統的なダンスでの歓迎を受けました。Viet Natureとの意見交換では、今後のコサンケイの野生復帰計画について説明を受けるとともに意見交換を行っています。
今回の視察と併せて、ベトナムのクアンビン省ドンホイ市にあるクアンビン省政府を訪れ、ドゥアン ゴック ラム副委員長との面談を行い、クアンビン省における森林開発、自然保護、自然ツーリズム、風力発電などクリーンエネルギー施策等の説明を受けました。経団連自然保護協議会の西澤会長からは、「自然と共生する世界」の実現に向けて、ネイチャーポジティブと経済発展の両立に、今まで以上に正面から向き合わなければならないことが強調されました。
【参考情報】
・IUCNのホームページ(Viet Natureの活動紹介)
・バードライフ・インターナショナル東京の活動紹介