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有識者を招いてのネイチャーポジティブ経営推進のための懇談会~シリーズ第1回(4/16)
2025.4.25
経団連自然保護協議会
経団連自然保護協議会では、2024年度に、専門家との対話を通じた知見の深堀、企業とアカデミアのネットワーキング推進等を目的に、「有識者を招いてのネイチャーポジティブ経営推進のための懇談会」を4回シリーズで開催しました。これらが好評を博したことから、本懇談会の狙いを踏まえたテーマ・講師の選定等において引き続き京都大学の栗山浩一教授のご協力を得つつ、2025年度も5回シリーズで開催することといたしました。
第1回は4月16日に、東京大学大学院農学生命科学研究科の橋本禅教授を講師に迎え、「IPBESのアセスメントと国際交渉から見る生物多様性の課題と展望」をテーマに、オンラインにて開催しました。
まず、橋本教授より、生物多様性条約を巡る近年の交渉の変遷と共に、IPBESによる様々なテーマ別アセスメントの概要や、気候変動対策と生物多様性対策の相互関係を分析するIPBESとIPCCの合同ワークショップの取組みなどについて説明がありました。
続いて行われたフリーディスカッションでは、IPBESが2026年にビジネスと生物多様性に焦点を当てた報告書を公表予定であることを受け、日本企業の生物多様性保全に関する取組みに対するIPBESの評価や、企業が生物多様性と自然の寄与に与える影響及び依存度に関する方法論アセスメント等への質問が集中しました。これらの意見・質問に対して栗山教授ならびに橋本教授から具体的な見解が披露されるなど、大変有意義な意見交換が行われました。
京都大学農学研究科 栗山浩一教授によるご挨拶
東京大学大学院農学生命科学研究科 橋本禅教授による講義