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わが社の自然保護・生物多様性保全活動(三菱電機株式会社)

2015.7.31

三菱電機株式会社〔会員企業)

三菱電機では、「生物多様性行動指針」を定め、事業活動と生物多様性との関連を明らかにし、事業活動を通じて持続可能な社会の発展を目指しています。


生物多様性保全活動

 創立100周年に向け策定した「環境ビジョン2021」の下、生物多様性保全活動に取り組んでいる。具体的には、国内外の多くの事業所で実施している「里山保全活動※1」や、子どもたちの理科教育として国内の事業所で開催している「みつびしでんき野外教室」などがある。また、保全した里山で野外教室を催すなど、活動も進化している。東日本大震災以降では、津波で流失した東北太平洋沿岸の海岸林復元を支援するため、全国の社員が東北で採取されたドングリを家庭で植え、東北の海岸に植樹する苗木を育てる活動「Project-D※2」への参加も始めた。
 ※1狭義の里山保全、荒地への植樹、遊休耕地の復活、アマモ場の復元、希少動植物種の保護なども含む。
 ※2公益財団法人日本環境協会らが主体となって、生態系に配慮しながら緑の復興を目指す活動で、2012年から参加。


ドングリの苗木を育て東北の海岸林復元を支援

 海岸林は防砂防風の役目があり、生活や農業には必要で早期に復元されることが望まれている。「Project-D」の活動には、子どもと一緒にドングリを育てる社員、自分で育てる社員、OB、役員、関係会社社員など、北海道から沖縄まで現在約1,400人が参加している。2013年秋には社内ツアーを組み、自分たちが育てるドングリを福島まで拾いに行ってきた。苗木育成の参加者は「親子でドングリの生長を楽しめる」「東北復興の活動は気になっていたが、これなら自宅で支援できる」と、毎日の水やりなど苗木の生長を見守りながら東北の地に思いを寄せている。将来は育てた苗を社員が植えに行くことも検討しており、息の長い緑の復興支援を考えている。


みつびしでんき野外教室

 社員が野外観察のリーダーとなり、子どもたちと地元の自然の中へ行き、五感を存分に働かせた観察を通じて生きものの面白さや偉大さに気付いてもらう活動。葉や枝、幹が朽ち、ダンゴムシやミミズ、菌類などの営みで土に還っていく様を目の当たりにした子どもは、捨てられたプラスチックが土に還らないことを感じ取り、「家庭で進んでごみ分別を行うようになりました」というお手紙が保護者から届いたこともある。事業に地球資源を必須とする製造業として、「循環」という地域と共有すべき大切なメッセージを込めた活動と考えている。2006年から始めたこの教室は、昨年度、全国35の事業拠点中32の拠点で計35回開催された。近年は、毎年2,000人以上の子供たちが参加している。

(寄稿:環境本部 企画グループ 田中基寛氏)


KNCFNEWS 66号より転載し、一部写真を追加しました。(事務局)

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