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これまでの支援プロジェクト

支援プロジェクト2023

はじめて助成+後発開発途上国NGO助成

インド

1.Mitigating the Impacts of Land-use Changes on Downstream Corals through Spatial Management and Capacity-building in the Andaman Islands, India

本プロジェクトは、アンダマン諸島のサンゴ生態系と地域住民の生活を守ることを目的に、開発活動の空間的・時間的パターンを把握し、土砂流入のホットスポットを特定し、地元政府機関と連携し意思決定を行うことで天然資源の持続可能な利用に役立てる。

Dakshin Foundation/インド

インドネシア

2.Integration of the bird conservation, habitat management and economic development in Purwosari Village as way to achieve harmony living among the community, wildlife, and nature at Menoreh Landscape.

このプロジェクトは、絶滅危惧鳥類保護を強化できる野外活動を開発し、地域の土地所有者が鳥類の生息地保全に参加することで経済的価値を生み出すことを目的としている。

Yayasan Kanopi Indonesia/インドネシア

3.Community-based recovery of the Critically-Endangered Maleo (Macrocephalon maleo) in Tompotika, Sulawesi

セレベスツカツクリはIUCNの絶滅寸前種(鳥類)に指定され、インドネシアの法律で保護されている。営巣地ではツカツクリの数が7倍に増加に成功した。今後は、この地域で絶滅寸前から回復に向かわせ、他の地域にも技術提供し、絶滅回避に働きかける。

Alliance for Tompotika Conservation / Aliansi Konservasi Tompotika/インドネシア

ネパール

4.Patterns of livestock depredation by snow leopards in Dhorpatan Hunting Reserve, Nepal

ユキヒョウの生息に適した場所だが経済的に脆弱な地域でもあるドルパタン狩猟保護区は、ユキヒョウの研究が軽視される。ユキヒョウと関連するテーマ(家畜の捕食、生息数、分布の把握など)研究は未実施。さらにはユキヒョウによる家畜の捕食は経済損失が大きく、他地域と変わらない。ゆえに研究ギャップの解決が最も重要。

Center for Ecological Studies/ネパール

5.多様な生物を育む森林の回復を通じた持続可能な地域づくり

ネパールでは、人々の農業離れも進み、開墾後に耕作放棄された森林の衰退に加え、局地的豪雨に伴う河川の氾濫や土壌流出によって、集落に暮らす人々の生活が脅かされている。本事業は、人材育成とアグロフォレストリーの推進を通じて生物多様な森林の回復と持続的な地域づくりに取り組むものである。

特定非営利活動法人AMDA社会開発機構/日本

6.Detecting and protecting otters in Pokhara Valley, Nepal, using eDNA(LDC:Least Developed Country)

ユーラシアカワウソ(Lutra lutra)は、世界的にネパールでも絶滅危惧種に近い状態である。ネパールはカワウソの保護は極めて困難。ネパールのカワウソ行動計画では、これまで環境DNA調査は未実施である。私たちは地元の人々が目撃した場所で、ネパール初の環境DNA調査を提案しカワウソ保護に役立てる。

Wildlife Education and Research Network (WREN)/ ネパール

パキスタン

7.Conserve the mountain ecosystem and associated biodiversity of Terich-Torkhow Conservancy in the Hindu Kush Landscape of Pakistan

テリヒ・トークハウ保護区は、過疎化や高齢化が極端な集落がある。ゆえに自然由来物資や生物多様性への依存度が高まり、脆弱な生態系は劣化していく。政府は2022年にこの地域を保護区に認定。本プロジェクトは、管理計画を策定し、生態系の劣化課題を解消すべく住民の意識を向上させ、保護区の管理改善が目的。

Snow Leopard Foundation/パキスタン

8.Application of innovative technologies to help restore the degraded forest lands, for sustainable livelihoods, in Gurez valley of AJK- Pakistan.

プロジェクト地域の森林は、特に山岳地域住民にとって生計の源として不可欠な資源である。土地の劣化は、森林や放牧地の生態系の一次生産性に大きな影響を与え、ひいては家畜の生産、健康、食料不安にも影響を与えている。本プロジェクトは劣化した森林の回復支援のため、革新技術を応用することが目的である。

Sukhi Development Foundation/パキスタン

日本

9.生物多様性豊かな棚田保全と自然体験、環境教育活動

棚田LOVER’sでは、放棄田が広がっている緊急の対策と2020年には10年戦略の改訂版も発行した。本事業では(ターゲット7)農薬・化学肥料を使わない棚田管理を実施する。また(ターゲット20)専門家や地域の方の協力の元、子どもや若者を主な対象の生き物観察等と地域住人や大人を対象の環境教育を実施する。

NPO法人棚田LOVER’s/日本

10.健全な汽水域としての佐鳴湖の復権

「不健全な汽水域を回復させるメルクマールはヤマトシジミの継代育成から」昭和の高度経済成長期から令和の現在まで生活ゴミで溢れ、汚染されてきた。 佐鳴湖は「日本全国汚濁湖沼ワーストワン」の汚名を浴び、この10年間はスローガン倒れ。私たちは佐鳴湖を全国で屈指の素晴らしいオアシスに蘇らせるべく実践している。

うぐいすの里佐鳴湖創生会/日本

標準事業

インド

11.Community-led Biodiversity Conservation through Environmental Education in 4 new Ramsar Sites of Odisha, India.

オディシャ州に新たに指定された4つのラムサール条約登録地の持続可能な管理のための介入は急務である。自然に基づく解決策を促進する。プラスチックフリーゾーンと植林は、自然との共生で優れた実践、気候変動への適応を支援する。このプロジェクトは、2030年GBFガイドラインに従って開発します。

PALLISHREE/インド

12.Restoring Biodiversity through Adoption of Nature Positive Food Production System

生物多様性と生態系の脆弱性に対処し、食料システムの回復力と持続可能性を向上させるため、マニプル州の農民が、ネイチャーポジティブな農法を総合的に実施することを目指す。

Indian Grameen Services/インド

インドネシア

13.Create Enabling Conditions for a long-term protection of Tapanuli Orangutans in Batang Toru Ecosystem, Sumatra, Indonesia

スコーピオンインドネシア財団はインドネシア・北スマトラ州のバタン・トル生態系で積極的にパトロールを実施。パトロールは、野生生物局(BKSDASU)の森林レンジャー、地域コミュニティ、学識経験者、NGOと共同で行っている。この合同パトロールは、タパヌリオランウータンの捕獲を防ぎ、と生息地確保が目的。

Yayasan SCORPION Indonesia/インドネシア

14.Ulu Masen Forest Biodiversity Conservation and Ecosystem Services Protection by Community Rangers in Aceh, Indonesia

対象地域の先住民と政府のステークホルダー両者へ働きかけ、持続不可能な森林利用の課題に対処することで、生物多様性や森林保護することを可能とする。

Perkumpulan Rincong/インドネシア

15.Developing Community Entrepreneurship of Forest Honey Farmers In Kapuas Hulu and the Surrounding Danau Sentarum National Park Area

ダナウセンタルン国立公園(DNSP)は、生物多様性の宝庫だが、2021年調査では、アブラヤシ大規模農園の拡大、森林面積の減少、水質汚染等で自然環境は危機的である。本事業では地域住民に代替収入源である天然ハチミツと、イリピナッツの販売等の支援を行い、収入向上によりDNSPの生物多様性保全を期待。

一般社団法人コペルニク・ジャパン/インドネシア

16.ジャワ島北海岸におけるマングローブ林の保全と持続可能な利用の促進プロジェクト

気候変動問題への対応の必要性などを背景に、インドネシア政府環境林業省はマングローブ林の回復を国家的課題としている。本プロジェクトではジャワ島におけるマングローブ生育状況および植林が必要とされる地点の調査を行うことで、喫緊の課題である情報収集を行い、試験的区域にてマングローブ林の再生活動を実施する。

日本環境教育フォーラム/日本

ウズベキスタン、その他

17.ウズベキスタン沙漠緑化プロジェクト

オイスカはこれまでの実績・調査を経て「“塩の沙漠”と化したアラル海湖底において、1)植栽効率・播種効率・生存率を向上させる機材作成、2)塩害地での緑化を実現するための技術・ノウハウ供与等により、関係機関と協力し生き物が棲む新しい形の自然の楽園へと変えていくことを目的として事業を進める。

公益財団法人オイスカ/日本

エクアドル

18.Saving the endemic Scalesia cordata from imminent extinction in Galapagos

Scalesia cordata(希少在来植物)に対する脅威を軽減するため、新たなサイトで侵略的植物種の防除を行う。特にグアバ、サイアムウィード、ブラックベリーの防除を指す。Scalesia cordataを苗木に育長し、さまざまな調査地に植樹予定。

Charles Darwin Foundation for the Galapagos Islands/エクアドル

カンボジア

19.カンボジアメコンデルタにおける 環境配慮型の稲作とオオヅルの保護

本事業では、1.環境配慮型の稲作により地域の人々の生計向上に寄与すること、2. カンボジアのメコン地域に飛来するオオヅルにより良い生息環境を提供することの2つの目標を掲げ、国内初のツル米生産を持続的かつ高収益な事業として確立し、人と生物の共存のよき事例を示すとともに他地域への広がりを目指す。

一般社団法人バードライフ・インターナショナル東京/日本

タイ

20.Young Forest Restorers

若者たちは、気候変動と生物多様性の損失への取り組みが政治的に進展しないことに不満を抱いている。このプロジェクトは、熱帯林生態系(地球上で最も生物多様性の高い生態系)の回復を通じて、気候変動の緩和と生物多様性の回復のために効果的な行動を起こすため、必要なスキルと知識を学校の子供たちに提供するものです。

Forest Restoration Research Unit, Chiang Mai University (FORRU-CMU)/ タイ

バングラデシュ

21.Promoting Sustainable management of Bio-diversity in Teknaf Peninsula by the covid affected people

以前は、生物多様性と生息地が非常に豊かな地域だった。現在、生物多様性は自然気候や気候変動の影響等により低下している。このプロジェクトの目的は、持続不可能な自然資源の使用を最小限に抑え、研修・啓発教育の実施で、Covid-19の影響を受けた人々のキャパシティービルディングを行う。

Bangladesh POUSH/バングラデシュ

フィリピン

22.サシバの保全に向けたフィリピンヌエバ・ビスカヤ州における森林再生及びエコツーリズムプログラムの検討

日本鳥類保護連盟では、2020年から3か年KNCF助成によりフィリピンのヌエバ・ビスカヤ州において日本とフィリピンの間を移動する猛禽類サシバの密猟防止の活動をしてきた。本活動では啓発範囲を周辺コミュニティへ拡大し、サシバの餌資源が増えうる植樹で森林再生を目指し、エコツーリズムのより一層の定着を図る。

公益財団法人日本鳥類保護連盟/日本

ベトナム

23.Nature education and public engagement for the recovery of the endemic Critically Endangered Vietnam Pheasant Lophura edwardsi

コサンケイは野生で絶滅している鳥類と考えられ、種の保全には、安全で適切な生息地を再整備することが必須である。本プロジェクトの目的は、自然教育センターを建設し、地域連携で実地体験などの環境教育プログラムを開発し、試行すること。

VIET NATURE CONSERVATION CENTRE/ベトナム

マラウィ

24.TITLE: HONEY PRODUCTION, CLIMATE RESILIENT AGRICULTURE AND TREE PLANTING FOR DZALANYAMA FOREST BIODIVERSITY CONSERVATION-PHASE 3

ザラニヤマ森林保護区の生物多様性保全のため蜂蜜生産、気候変動に強い農業と植林のフェーズ1として、2020年に開始。本プロジェクトは、2014年に国際協力機構(JICA)が実施した調査により、ザラニヤマ森林の1ヘクタールあたりのバイオマス量が50トンと、20年前の半分になったことを受けて実施する。

Centre for Child Development and Research/マラウィ

マレーシア

25.既植林地周辺での動植物の生態調査及び、先住民族の経済的自立の為のエコツーリズム開発支援

過去25年以上の植林活動の成果により、既植林では木々が育ち希少な動植物が回復されつつあることを確認。現地大学の教育機関や州政府の力を借り、先住民と共に持続可能なエコツーリズムを導入。彼らの新たな就業機会を作り、アグロフォレスト活動による彼らの地場農産物の販売に繋げ、森林再生の仕上げを目指す。

特定非営利活動法人ボルネオ熱帯雨林再生プロジェクト/日本

26.マレーシア・ダナムバレイ保護区における野生オランウータンの長期調査を基盤とした、人材育成と教育普及

2004年よりマレーシア・サバ州にある保護区で、野生オランウータンの長期調査によりマレーシア人が自国の将来を考え保全活動を行うことが重要。調査と並行して1)オランウータンの生態や調査技術を知る住人の指導者や研究者育成、2)関連組織にオランウータンを保全するための教育普及を行う、の2つである。

日本オランウータン・リサーチセンター/日本

広域/複数国

27.Securing the future of Samoa’s threatened botanical heritage – development of a native plants conservation garden, 2023-26

今年で3年目を迎えるこのプロジェクトの目的は、サモア諸島の島嶼部の希少植物や絶滅危惧植物が科学的に保存されること。教育的な観点から人工飼育された希少植物が展示され、希少植物保全に重要な地域であることを住民向けに啓発イベントを主催する。

Botanic Gardens Conservation International (BGCI)/ サモア

28.Collaborative project on exploring the use of the CfN (Contribution for Nature) platform in the private sector

CfN(自然貢献プラットフォーム)は現在、IUCN会員限定の自然貢献をモニタリングするデジタルツール。世界で活動するNGO等より保全活動の情報をいかに集約するか課題。本プロジェクトは経団連自然保護協議会や助成先NGOと連携し、種の存続を高める保全活動結果をCfNで可視化(貢献量の数値化)に貢献する。

International Union for Conservation of Nature/広域/複数国

29.Eco-DRR遺産(仮称)認定システムの構築

生態系の機能や役割を防災・減災へ効果的に活かすアプローチはEco-DRR(Ecosystem-based Disaster Risk Reduction)として世界で認知された。本プロジェクトは知見(事例)が専門家に評価されるEco-DRR遺産の認定システム構築し災害対策・気候変動への寄与を目指す。

特定非営利活動法人日本国際湿地保全連合/日本

30.ベンガル湾沿岸諸国における責任ある漁業資源管理(クラブバンク)の普及啓発および実践

ラムサールセンターは2016年度よりベンガル湾を一体地域と捉え、湿地国際協力ネットワーク(通称BoBWeT)を立ち上げた。この活動はクラブバンクと呼ばれる水産資源管理手法が湿地環境保全の優良事例とされた。本事業ではBoBWeTを活用しベンガル湾沿岸諸国で実践する。関係者間の一段高い連携構築を目指す。

ラムサールセンター/日本

日本

31.奄美大島海域における生物多様性保全プロジェクト

奄美大島海域の生物多様性保全が目的。サンゴ礁と内湾型生態系が共存して生物多様性に富む笠利湾、焼内湾で、情報収集・現状評価し、統合的な海洋空間計画策定と、海の持続可能な一次産業を目指す。海中環境改善の為モニタリングを住民、漁業者で実施。地域連携で伝統知を活用し、実効性ある管理区域を実現する。

公益財団法人日本自然保護協会/日本

32.石垣島白保サンゴ礁保全人材を育成する陸域、海域での環境モニタリング手法の確立

白保集落では白保サンゴ礁を豊かな海の恵みを次世代に残すため、地域を挙げている。NPO夏花では農地周辺部へのグリーンベルトの植栽による赤土の流出防止活動を担い、専門家や環境NGOの支援を受けて赤土やサンゴ礁調査の確立に着手。本プロジェクトでは陸域・海域の環境モニタリング調査を主体的活動として定着する。

特定非営利活動法人夏花/日本

33.西島における植生回復事業

西島は、過去にノヤギやクマネズミが大量繁殖し、生態系を大きく毀損していたが、2007年にノヤギの根絶が完了。クマネズミも駆除で低密度化し、絶滅危惧固有種も一部回復しつつある。固有植生の再生は絶滅を危惧鳥類や昆虫類など生態系全般の回復も見込まれる。本件は林野庁と協定を締結し、推進する。

特定非営利活動法人 小笠原野生生物研究会/日本

34.ポスト2020生物多様性枠組みのための、日本・アジア人材育成・知見交流事業(3年目)

IPBESのレポートによると生物多様性の現状は深刻であり世界目標に資する貢献が必要である。本事業は、国際プロセス(生物多様性条約や、IUCNの会合等)に効果的に関与できる国際人材の育成やアジアの協働体制を構築、世界目標への貢献が目的。国際的な議論の連携、知見や経験の継承、世界目標実施支援に寄与する。

国際自然保護連合日本委員会/日本

35.被災地における自然再生事業、自然体験活動と人材育成

千曲川の被災エリアでは、自然環境や人の心の復興はこれからという状況。特に子供の心に目を向け、心を癒す対策が必要。また、復興優先の工事では多くの自然が犠牲になるが、地域復興には自然の再生だけでなく、環境教育プログラムの実施など、教育の場とした活用も重要。長野、宮城両エリアで推進する。

一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団/日本

36.アメリカザリガニ防除による里山水辺の自然再生

本支援事業では全成長段階のアメリカザリガニを効率よく捕獲する。迅速な低密度化が可能なトラップの捕獲試験にて、低密度化に伴う環境復元をモニタリングし効果を検証する。全国的な普及を図り、里山等水辺の生態系復元を全国的に推進する。

NPO法人 シナイモツゴ郷の会/日本

37.生物多様性豊かな砂浜の復活

遠州灘海岸は絶滅危惧種アカウミガメの産卵地だが工事でレキ化が進んでいる。照明による光害やプラスチックごみ問題なども深刻である。すでにウミガメの産卵が見られないエリアがある。生物多様性豊かな砂浜の回復を目的として、野生生物の保護、海岸の保全活動と環境調査を実施する。その海岸保全対策を行政に提言する。

特定非営利活動法人 サンクチュアリエヌピーオー/日本

38.被災地里山救済・地域性苗木生産・植栽プロジェクト(通称:たねぷろじぇくと)

本プロジェクトは、長野県と宮城県の教育機関メンバーの協働により地域性苗木を通じて、被災した宮城県山元町の海岸防災林と里山の再生を目的とする。生物多様性や再生などを環境教育により小学生から社会人が学び、未来を担う若い世代の人材育成に貢献する。

被災地里山救済・地域性苗木生産ネットワーク/日本

39.里山再生を通じた地域・人・自然共創プロジェクト(2年目)

里山では近年の急速な社会経済の変化により均衡が失われ、人口減少が進む秋田県でも、放棄農地や山林が目立つ。里山保全は住民とステークホルダーが保全のあり方の模索が重要。CIジャパンは、県内男鹿市の里地里山にて世界各地での実践経験を活かし関係者向けプログラムの提供、連携して里山を知識創出と共創を目指す。

一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン/日本

40.トキ野生復帰計画の新段階に対応した生息環境整備

佐渡島では、2002年にトキ野生復帰の取組み以降、放鳥トキの大部分は想定していた場所外に定着し、430羽まで増殖し高密度化に懸念。耕作中の農家とのコンフリクト解消、季節性餌不足の解消、営巣木不足の解消など、生息地と餌場が一体化した統合型ビオトープを、佐渡北部にも拡張する必要がある。

トキどき応援団/日本

41.「三草山ゼフィルスの森」(大阪府能勢町)を中心とした自然保護活動と人材育成

能勢町は大阪府内でも豊かな自然環境が残る地域だが、生物多様性は減少している。ヒロオビミドリシジミは2次林に依存する種だが、大阪府レッドリスト2014改定で「絶滅危惧ⅠA類」となる。本プロジェクトでは、市民、専門家、企業、行政が連携し、里山の生物多様性の保全を目的に、里山整備や啓発イベントを実施する。

公益財団法人大阪みどりのトラスト協会/日本

42.内水面の水生生物保全活動における侵略的外来生物の情報集約と対策提案及びその実行を目指すネットワークづくり

外来生物対策を行い、在来固有の生きものや環境を保全することは生物多様性枠組の中でも重要な目標。ただ水生生物の脅威となっている外来生物は増える。しかし水中に生息する生物の防除は困難で負担が重く、長期継続が困難。地域住人に理解を促し、生物の侵入初期に効果的な防除と情報を集積が緊急かつ重要な課題。

全国ブラックバス防除市民ネットワーク/日本

43.企業対象の生物多様性・SDGs教育の開発と普及~青少年も含めて~

約7割が企業に属する日本の社会においては企業人を対象とした生物多様性教育が必要である。本プロジェクトの目的を次の3点とした。(1)企業人への生物多様性教育の手法研究 を行い、市民科学としての実践・評価研究・普及(2)SDGsを担う企業における人材育成の研究・実践・評価研究・普及(3)活動成果の発信。

(一社)ヤマネ・いきもの研究所/日本

44.陸奥湾のホタテを高温から守る植樹プロジェクト

2010年夏、青森県は猛暑日が続き、陸奥湾の海水温が急上昇し、基幹産業のホタテは壊滅。これを受け白神山地を守る会のノウハウを提案し、広葉樹植林にて水温を下げる鉄分を陸奥湾に注ぐ事を牡蠣の養殖業者と横浜国立大学教授にて検討。漁師と町民・青森市民が一体になり栄養分のある沢水を陸奥湾に注ぎ環境保全を実現。

特定非営利活動法人白神山地を守る会/日本

協働事業

45.ソングバードの絶滅回避と生物多様性保全 ~ローカルとグローバルの取組により解決策を導く~

本事業は、ジャワ島で地域住民と鳥獣保護区域を創出すること、飼育者やコンテスト主催者の行動を変革すること、東南アジア諸国の実態を調査し、各国NGOやIUCNに共有し、協働の取組み提言を事業目標に掲げている。将来的にはソングバードの絶滅を回避し、個体数を増加・安定させることを目指す。

般社団法人バードライフ・インターナショナル東京/日本

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